夏山は、冬山に比べて気軽に行けると思われがちです。でも、標高1,500メートルを超えると、天気の変わり方も、体への負担も、街とはまったく違います。Alpine Echo Havenのガイド・斎藤が、初めて高原ハイキングに挑戦する方に向けて、知っておいてほしいことをまとめました。
靴だけは妥協しないでください ¶
ハイキングで一番大切な装備は靴です。スニーカーでも歩けるルートはありますが、岩場や濡れた道では足首のサポートがある登山靴が安全です。靴は必ず、出発の2週間前から履き慣らしておくこと。新品の靴で山に来て、靴擦れで途中リタイアする方が毎年います。ホテルでは26cmまでのトレッキングシューズを貸し出していますが、できれば自分の靴で来てください。
夏の山の天気は午後から崩れる ¶
夏の高原では、午前中は晴れていても午後から雷雨になることがよくあります。これは山の熱対流によるもので、特に7月から8月にかけて頻繁に起こります。ガイド付きハイクを朝6時出発にしているのも、この理由からです。個人でハイキングに出る場合は、遅くとも13時には下山を始めることをおすすめします。雷が鳴り始めたら、稜線や木の下は避けてください。
水は思っているより多く必要です ¶
標高が高いと空気が乾燥しているため、汗をかいていなくても水分が失われます。目安は1時間あたり500ml。3時間のハイクなら最低1.5リットルを持参してください。ホテルでは出発前に水筒への補充ができます。山の沢の水は、見た目がきれいでも飲まないほうが安全です。行動食は、消化が良くエネルギーになりやすいものを選んでください。
高山植物を踏まないために ¶
夏の高原には、短い夏の間だけ咲く高山植物が多くあります。登山道を外れて歩くと、踏み荒らしてしまうことがあります。写真を撮るときも、道の外に出ないようにしてください。コマクサは特に根が浅く、一度踏まれると回復に何年もかかります。植物を採取することは禁止されています。
山は、準備した分だけ楽しくなります。初めての方は、ぜひガイド付きハイクからスタートしてみてください。斎藤が、その日の天気とルートに合わせて丁寧にご案内します。